名著には、印象的な一節がある。 そんな一節をテーマにあわせて書評家が紹介する『週刊新潮』の名物連載、「読書会の付箋(ふせん)」。 今回のテーマは「茶話」です。 選ばれた名著は… *** 素敵なことはいつも身近にある。 いや、あっていい。 特別な日や場所だけの賜物でなくていい。 宮島未奈『ギャルにひかれて寺マルシェ』はそういうことを書いた小説だ。 30歳になる杉本英介は、家電メーカー工場で 冬の訪れを前に、兵庫県神戸市灘区の六甲山小学校では、まきストーブに火を入れる恒例の「火入れ式」が行われました。