人類には、儀式や、宗教、部族主義を生み出す「本能」がある。 この驚くべき事実を、長年のフィールドワークと、考古学で蓄積された知見に「ビッグデータ」というサイエンスの手法を融合させることで明らかにするのが 長編小説(なのか? エッセイのようにも、私小説のようにも読める。 最初のほうに、対談相手から「攻撃的」と評されるエピソードが出てくる。 「小説というジャンルに対して攻撃的」「個々の作品を書くやり方が攻撃 ◆60年の思考の軌跡
時代の特異点 希有な回想録である。 ここにはノスタルジーがない。 情景描写がない。
武勇伝がない。 つまり「自己愛」的な要素がきわめて少ない。 そもそも著者自身が主役にみえないのだ。